旧暦(2)

前々回の教室日誌では「旧暦」のことを取り上げました。
そして、そこで七夕のことを例に挙げました。

今回はその補足です。

日本の旧暦は、「太陰暦」だと思われがちですが、正確には「太陰太陽暦(太陽太陰暦ともいう)」という暦です。

どちらの暦も、月の運行によって決められているという点では共通しています。
しかし純粋な太陰暦だと、暦上の月と実際の季節が、少しずつずれてくるのだそうです。

太陰太陽暦には、その「月と季節のずれ」を調整する仕組みが加わっています。
およそ3年弱に1度、1年を12ヶ月から13ヶ月に1ヶ月増やすことで、そのずれを調整します。
この増えた余分な1ヶ月のことを閏月(うるうづき)といいます。

旧暦では今年が、閏月のある年、つまり閏年にあたります。
それも閏月なのは、七月なのです。
ですから今年は七月が2回あります。
もっと正確に言うと、今年は「七月」と「閏七月」があるのです。

七月三十日の翌日が閏七月一日になるというように、「七月」の次の月は「八月」ではなく「閏七月」なのです。そして二十九日まで「閏七月」が続き、その後「八月」となります。

ということは、今年の旧暦では閏月も含めると、七月七日が2回あるともいえます。(厳密に言うと違うのでしょうが・・・)
1年に七夕が2回ある、そう考えると楽しいですね。(現在の暦の分も合わせると3回にもなりますね。)

七夕の好きな子供たちは喜ぶことでしょう。
もう一度、「天の川」やそれをはさむ「織り姫」と「彦星」を、改めて見るきっかけができたのですから。
(見ようと思えば星空なんていつでも見られますが、やはり見る理由があったほうが楽しいですよね。)

今年の閏七月一日が、現在の暦の八月二十四日です。
ですから、閏七月七日は、現在の暦でいうと八月三十日にあたります。

今年の旧暦の七夕の日(七月三十一日)より、こちら(八月三十日)のほうが、本来の七夕の季節に近いと思います。

今年は贅沢に、3回目の七夕を楽しむのもよいですね。

また、今年の七夕の日に星空を見られなかった方は、この日に改めて七夕伝説に思いを馳せられてはいかがでしょうか。

(山田)